歌手の徳永英明さん(55)が、脳の血管が狭くなる難病「もやもや病」で手術を受けていたことがわかりました。
2月上旬に体調不良を訴え、医師の診察を受けた結果、もやもや病と診断されました。
徳永さんは2001年にも「もやもや病」のため休養に入り、02年11月に復帰を果たしていた。
もやもや病とともに脳梗塞を起こす恐れがあると医師が判断し手術に踏み切り、無事成功したということです。
そもそも「もやもや病」とはどんな病気なんでしょうか。
もやもや病とは?
出典:http://neurosurgery.med.u-tokai.ac.jp/edemiru/moyamoya/
「もやもや病」とは、脳に栄養を送る太い動脈がつまり、不足した血液を補うように周りから細い血管が発達する病気のことです。この発達した血管が「もやもや」した煙のように見えることから、「もやもや病」の名前がつけられたそうです。
太い血管がなぜつまるか、その原因はまだわかっていません。日本で最初に発見された疾患で欧米人には少なく、アジア系人種に多い病気です。
もやもや病の症状とは?
5歳前後で発病する若年型と、30~40歳代に発症する成人型があります。
若年型は脳虚血発作が多く、突然の手足の脱力に始まり、言語障害や意識障害、けいれんがみられます。
成人型は脳虚血発作のほか、脳内出血も起こしやすく、激しい頭痛、嘔吐、意識障害などから発症するといいます。
もやもや病の治療法は?
もやもや病の根本的な治療法はないそうです。
現在は、外科的治療と薬物療法(保存的治療)が考慮されています。
内科的治療としては、脳虚血型やてんかん型モヤモヤ病に対して脳血流改善剤や抗てんかん剤がそれぞれ投与されています。
外科的治療としては、脳虚血型に対する脳血管バイパス術が有効であることが知られているため行われています。
徳永さんは現在療養中で、4月から活動を再開する予定です。
またきれいな歌声を聴ける日を楽しみに待ちたいですね。